どのポールを選ぶかは迷いますね。!
ポール選びのポイントは年齢よりも、個人個人の「歩行の状態」と「目的」から考えることが重要です。大きくわけるとつぎのような3通りになります。
1.健脚さっそう歩き
2.健脚日常歩き
3.安定バランス歩き
健脚さっそう歩き
これは、年齢によらず健脚の人が、思いきり全身を使って、早いペースでさっそうと歩きたいという場合の歩き方です。
2本のポールで歩けば、運動量の割に負担感が少なく快適な全身運動が楽しめます。実際、水泳、ジョギング並みの有酸素運動効果があるのでメタボ対策にぴったりです。膝への負担が少なく続けていきやすいスポーツです。
歩く場所は、大きな公園や高原などに限らず、市街地でも広々したところならどこでもOK。中長距離も楽に歩けてしまうスタイリッシュなウォーキングであり、それがノルディックウォーキングの醍醐味です。
「健脚さっそう歩き」にはLEKIやNaitoのポールが最適です。ポイントは、握りのところについているストラップが手に巻き付ける方式、ヨーロッパ式正統タイプであること。これによって、腕を思いきり後ろに伸ばしてポールで押すことができます。伸ばしきったところでは手のひらを開いてしまうことができます。
また、後方の地面にポールを接して押すことから、先ゴム(パッド)は、丸ではなく斜めに切ってあります。これは地面との摩擦を最大にして、すべらないようにするためです。
ついでながら、LEKIのすべてと、Naitoの多くは、ワンタッチでストラップがはずれるシステムがあるんですよ。これが、たいした事のないように見えて、便利なんです。立ち止まって水飲もうかな。とか、おにぎり食べようかな。とか、背中がかゆいかゆい。なんてちょっとの間だけはずしたい時に、ワンタッチでストラップをグリップから取り外す事ができるわけです。
もちろん、いつでもじっくりはずせばいいやっていう人はこのしくみにこだわらなくてもいいですよ。マジックテープをばりってはがすだけですから、別にどうってことはありません。
健脚日常歩き
これは、買い物や散歩を兼ねるなどして、自宅のまわりで毎日のように気軽に歩くスタイルです。あらたまったスポーツとしてでなく、日頃の習慣として自宅の近所などを気軽に姿勢よく歩く方法です。日常生活空間を歩くので、ポールがじゃまにならない前方着地の歩き方(ポールウォーキング)が最適です。前方着地式であっても、活発な動きで歩くと体にかかる負荷はなかなかのもので、1のノルディックウォーキングよりも短距離でフィットネス効果が得られます。
「健脚日常歩き」には、シナノのレビータシリーズがぴったりです。
シナノのポールは、日本の整形外科医(安藤邦彦医師)が開発したもので、姿勢よく、安定的に歩くことを念頭に設計されています。手軽に持ったりはずしたりできる持ち手と丸い先ゴムが特徴です。
健脚でも、姿勢やバランスを重視してロコモ予防に努めたい方、短距離でもフィットネス効果をねらいたい方に向いています。
なお、後方に押すフォームのノルディックウォーキングでも「健脚日常歩き」が可能です。ただし、できるだけ通行人がそばにいないところを選んで歩いてください。コンパクトに折りたためるポール(代表例LEKIのマイクロマジック)なら、人混みにさしかかったときにすぐにしまえて便利ですね。
安定バランス歩き
歩行に不安を持つようになった方のための歩き方です。以前より歩く速度が遅くなったとか歩幅がせまくなった、あるいは前かがみで歩くようになったという方は、ぜひ2本のポールで「安定バランス歩き」を試してみていただきたいものです。
安藤邦彦医師は、整形外科医としてリハビリをいちばん念頭に置いてポールウォーキングを考案しました。
足とポールの4点を結ぶ広い「基底面」により、転倒しにくい安全で安定的な歩行を実現。姿勢よくバランス歩きができ、はた目にも見違えるようになります。
シナノの「あんしん2本杖」と「もっと安心2本杖」は安定バランス歩行のため最適なポールです。長さの調節を、ポールを回転させて行うのがきつい人でも、穴にボタン(ラチェット)を合わせる方式だから楽にできます。また、手軽に着脱しやすいのに、手の握りの弱くなった方でもずれない工夫がされているのはレビータシリーズと同じです。
ポールウォーキングで姿勢がよくなってきたら、ポールの長さを少し長くしてみましょう。
さぁ、細かく言えばまだまだありますが、ここまで読めば、ポール選びのポイントがだいたい分かったのではないかと思います。
あとは、売れ筋商品を選ぶも、デザインで選ぶも、価格で選ぶもあなた次第!
お気に入りのポールを見つけて、ポールライフをエンジョイしてください。
※LEKIのポールはこちら
※Naitoのポールはこちら
※シナノの「レビータシリーズ」と「あんしんシリーズ」はこちら